「別れ話をメールで告げる」のは好ましくない人が多数派
言い出しにくい別れ話……会わずにメールで送ってもいいですか?
<目次>
恋人に別れを告げる時、その方法に悩んだことはありますか?
All About独自のユーザー投稿型コンテンツ「恋愛裁判」では、「別れをメールで告げることは?」というお題で、有罪か無罪かの投票を行った結果、有罪65.9% 無罪34.1%となり、メールで別れを告げることを好ましくないと思う人が多数派になりました。
以前、「メールで告白することは?」というお題が出された時は、有罪が58.5%、無罪が41.5%という結果でした。こちらも有罪派の方が過半数なのですが、別れをメールで済ませることは、告白のとき以上に好ましくないと考える人が多いようです。
まず、顔を会わせて別れ話をすべきだと考える人の代表的な意見を見てみましょう。
- メールだとあまりにも一方的すぎて誠意がない。
- 一度は好きだった相手に、敬意がない。
- 別れに思いやりがないと、一気に嫌な思い出になる。
- 一方的なメールでOKと思っている人は、相手の人間性を軽んじている。
自分が別れを告げられる側に立てば、この気持ちは理解できるものです。別れる理由の説明もないまま、数行の携帯メールで済ませられてしまったら、今までの関係を軽んじられていたように思うのは無理もありません。
概して、伝え方に誠意がないという人は、別れ際だけではなく、付き合っている時からも、思いやりの欠けた不義理な行為をしてたはずです。たとえ辛い思いをしても、交際が長引かずに別れることになって、正解と言えるかもしれません。
とはいえ、なぜ相手が対面で伝えなかったのか、自分の方に問題はなかったのかを省みる必要もあります。
実体験から導かれた、メールで別れてもいい理由
遠距離恋愛や関係が破綻している場合、また、逆に情が残りすぎているは、メールで別れ話をするのもやむをえない。
- 自然消滅よりはマシ。
- 遠距離の場合など、仕方ない場合もある。
- メールの方が正確に自分の気持ちを伝えられる場合もある。
- 別れる理由によっては、顔も見たくない事もあるから一概に無罪とも言えない。
- 「最後に一度だけヤらせて?」と言われて憤ったことがあるので、相手によってはメールもアリ。
- 会うと決心が揺らぐから、最後はメールでさようならしました。
など、実体験や個別の事情に配慮した意見が目立ちました。
「理想的な別れ方」があるとすれば、お互いに納得がいくまで、面と向かって話をすることかもしれません。しかし別れの際に、実際に二人が冷静な話し合いができる状況にあるかとなると、難しいことの方が多いでしょう。
一般的にも、別れた後も友達として付き合いができる例は少数です。そう考えると、関係を解消したいだけの理由がある時点で、メールでも、直接会ってでも、傷つく人のいない別れは稀なものです。
人格が出る「別れの宣告時」に注意したいこと
離婚は、結婚の数十倍のエネルギーを使う。
しかし、自分から付き合いの終了を宣告する場合には、伝え方の手段は何であれ、別れの理由の説明や、相手を傷つけることに対しての配慮が必要ではないでしょうか。
相手の心の傷ができるだけ深くならないよう、別れるに至った理由の中から、相手にとって、恋愛の教訓となることを伝えてあげるのも、最後の優しさかもしれません。
また、別れる際にこそ、その人の人格が出るものです。別れ話をする側も、される側も、順調だった時とはまるで違う、相手の冷たい態度や攻撃的な言動に驚くことがあるでしょう。
みっともないのは、自分の都合で別れたいにも関わらず、相手に配慮をするどころか、冷酷な態度を取ったり、暴言を吐く人です。これでは人格を疑われて、むしろ別れてよかったと思われるのがオチ。別れの一時だけでなく、それまでの二人の付き合い全てを悪い思い出にしてしまいかねません。
また、細心の注意が必要なのは、相手の激しい嫉妬や暴力行為のために別れたい場合です。冷静な話し合いはできないどころか、相手は逆上して危害を加える危険性があります。自分の身を守るためにも、警察や家族や友人に相談の上、最善の対策を練ってください。
恋人と円満なときにこそ、過去の別れ方を見直してみる
今回の恋愛裁判は、「別れをメールで告げることは?」というお題でしたが、単純に、面と向かって別れ話をすれば誠意があるわけでもありません。それに、別れの通知には、いろいろなケースがあります。関係の改善を図るためや、追いかけさせるための駆け引き手段として使われることもあるので厄介です。
「別れ」とは無縁な、おだやかな心境の時に、改めて、自分の過去の別れ方を振り返ってみたり、現在の相手との関係を検証してみたりするのもいかがでしょうか?
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